1949 Bristol 400
- BMWのメカニズムを流用して誕生した、ブリストル400
- ブリストル・カーズの出発点とされるモデル
イギリスの有名な航空機メーカー、ブリストルによって第二次世界大戦の終結から間もない1946年にプロトタイプが製作され、翌年のジュネーヴ・ショーにて正式デビューを果たしたブリストル400。
このモデルはブリストルの自社開発ながら、旧ドイツのBMW 社から登用した名設計者フリッツ・フィードラーの協力のもと、同社が第二次大戦直前まで生産していたツーリングカー“326”にごく近い設計のフレームを使用している。
メイン構造は、ボックスセクションにスティール製のフロアメンバーを追加して捻じり剛性を高めたもので、この基本構造はV8ブリストルの最終モデルまで継承されている。
また、ボディについてもBMWの影響が大きく、今なおBMW各モデルの特徴となっている「キドニーグリル」も、ほぼそのまま踏襲されている。
そして1971ccのブリストル6気筒エンジンは、戦前型BMWの傑作“328”および“327/80”と同じく80psスペック。ベースとなった326が50-60psに過ぎなかったのに対して、ブリストル400は明らかにスポーティな高級ツーリングカーとなった。
戦前車を思わせるクラシカルなスタイリングと、航空機基準のつくりの良さを両立したブリストル400。
市場に出回ることがほとんどない車両のため、興味ある方には必見の一台と言えるだろう。









































































































































